音楽工房すばる

音楽について、気づいたことを書いていきます

詩のイメージから曲をアレンジする 〜きらきら星〜  1/2

 

今回はアレンジの話です。曲や詩をもとに編曲を進めていきましょう。題材として、童謡の「きらきら星」を選びました。

 

きらきらひかる~」の歌い出しから始まるこの曲を、皆さんもどこかで歌われたり聴かれたりされたことがあると思います。

 

この曲は、もともとフランスの歌謡曲シャンソン)で、”Ah, Vous diiris - je, Maman" (あのね、ママ)の題で18世紀の終りに流行しました。現在、日本で親しまれている『きらきら星』の歌詞のもとになったのは、イギリスの詩人、ジェーン・テイラーが書いた"The Star"という英語詩です。これが”Twinkle Twinkle Little Star"の名で先述のシャンソンの替え歌として歌われ、その詩が世界中に広まったのです。

 

実際の詩訳をご覧になられた方は意外と少ないように思います。『子供と歌える英語の童謡  歌詞の和訳』さんが編まれた訳を、こちらでご紹介させていただきます。(全文は、上記翻訳サイトからご覧いただけます。)

 

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きらきら光る 小さな星

君は何ものなんだろう

この世界より遥か高く

空のダイヤモンドみたいに輝いてる

 

燃える太陽が去って

照らすものがなくなると

君は小さな光を見せてくれる

きらきら 一晩中

 

旅人は闇の中で

君の小さなきらめきに感謝する

君が輝いてくれなかったら

旅人は行く道が見えないんだ

 

闇に染まる蒼い空で 君はよく

僕のカーテンからのぞき見してる

絶対に目を閉じないね

太陽が空にかかるまでは

 

 きらきら光る 小さな星

君は何ものなんだろう

この世界より遥か高く

空のダイヤモンドみたいに輝いてる

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曲の成り立ちと詩の背景が分かったところで、今度は実際のアレンジに取りかかりましょう。

 

(2/2へ続く)